九州ご当地グルメ巡り

食の旅

今回の記事は、大学最後の長期ツーリングで福岡・長崎・佐賀を周遊した時の記録です。

ただ、今回はいつもと違って旅の内容を全部載せるのではなく、話題を「食」に絞って紹介していこうと思います。というのも、やはり九州にはたくさんのおいしいものがあり、どうしても食が旅の記憶に占める割合が大きくなります。それならいっそ旅の記憶のうち「食」に関するものだけを集めて記事にしてやろう、というのがこの試みです。風景よりも食事の方が写真で魅力を伝えやすいですし。

 

福岡編 その1

深夜に新幹線で降り立ったのは久留米駅

福岡県に来て最初に口にするべきはラーメンです。幸い駅近くのお店が開いていたので、そこで旅の始まりを祝してラーメンをいただきました。本業は居酒屋のようでしたが、深夜来店のよそ者にも嫌な顔せずラーメンを作ってくれました。

 

豚骨スープときくらげに紅ショウガ、とてもいいですね。地味に冷えていた身体にしみわたります。

ラーメン界隈にはラーメンの種類を地域ごとに詳細に分けたがる勢力がいます。僕はそういった勢力にあまり迎合したくないので、これが博多ラーメンなのか久留米ラーメンなのか、といった話題にはこれ以上言及しません。強いていうなら、「こういうのでいいんだよ系豚骨ラーメン」ですかね。

 

翌朝は少し南下して船小屋鉱泉・長田鉱泉へ。

 

普通の街中の一角に突然風変わりな建物や地獄が現れるというなかなかおもしろい光景を見ることができました。

ここの名物はご当地コーラらしいのですが、この日は平日だったため店が開いておらず、入手し損ねました。

 

仕方がないのでさらに南下します。

このあたりで昼になったので、道の駅みやまで昼食にします。

 

だご汁なる郷土料理を食します。

要は謎の粉物が具として入っている豚汁のようなものです。僕個人は炭水化物を炭水化物で食べることに割と否定的な立場なのですが、郷に入っては郷に従え、です。

 

ご当地グルメの密度が高いフードコートを見渡してみると、いなほ焼きなる謎の食品を看板に掲げる店がありました。

その正体は、生たこ焼きとでも言い換えられそうな具沢山粉物でした。半生の生地にはタコやキャベツが入っており、以外にもなじみのある味でした。これは関西でも受けそうです。

 

長崎(南部)編

熊本県長洲港からフェリーで島原半島に上陸します。

そこから南下し、島原市中心部で食したのは、六兵衛なる麺料理です。

サツマイモから作られた黒い麺を出汁ですする一品です。

食感はコシのないうどんのようで、加工の過程で芋の風味はほとんど失われているようです。予想に難くはなかったのですが、人生においてとても貴重な経験となりました。

 

雲仙地獄で食したのは、温泉卵とレモネードです。

実はこの後少し体調を崩してしまったのですが、ヒルクライム後に冷たいレモネードを腹に流し込んでしまったのが原因という考察があります。でもそれを考慮してもおいしい間食でした。

 

雲仙を下り、千々石海岸を背景に食べたのは、じゃがちゃんなる謎の屋台グルメです。これから我々を襲うのは長崎のアップダウン激しい海岸線です。その険しいルートへの良い備えになりました。

 

長崎市に着いた日の夜は居酒屋で優勝しました。鳥のたたき盛り合わせです。生の鶏肉は九州を語るうえで外せない名物なので、どこかのタイミングで食すべきだとは思っていました。むね肉やもも肉のたたきなら自分で作って食べたりもするのですが、レバーとなるとさすがに怖くて手が出せません。

正直僕は飲食店や養鶏家がちょっと気をつけたぐらいで生肉のカンピロバクターを制御できるなんて思っていませんが、本場の居酒屋だと幾分か安心感があります。味は文句なしです。胃腸のことも覚悟しましたが、結局以上は生じませんでした。

 

長崎といえば、港湾都市特有の中華料理です。

皿うどんと、名前を忘れてしまった小皿をいただきました。これも期待通りの美味さでした。

 

長崎市を発つ前の晩は、郊外の公園に泊まりました。

 

謎のサメの湯引き

販売名は忘れてしまったのですが、何かのサメの名前を地元の方言で言い換えたものでした。軟骨が多く独特の食感でおいしかったです。

 

長崎(北部)編

長崎市の次は、ひたすら北上して佐世保市に入ります。

 

佐世保と言えば佐世保バーガー

イングリディエンツに決まりはないようで、各店が特色のあるハンバーガーを出しているそうです。

 

卵やベーコンなどの分厚い層が目立つ一品です。

決して見た目を裏切らない味でした。

 

平戸を目指してさらに北上する途中、道の駅昆虫の里・たびらに寄りました。

 

昆虫食自動販売機なるものがありました。当然買って食べてみるのですが、種類が多くてどれにしようか悩みます。

 

結局無難にバッタ系にしました。恥ずかしながら正式名称は忘れてしまいました…。

シンプルな塩味でパクパク食べられました。おいしくないわけがないですよね。

 

昆虫って普通においしくて有用なのに流行らないですよね。コストがかからないのがメリットなはずなのに現状は高級食材ですから。とても持続可能だとはいえません。

 

この日の夜は(野)宿でおでんと洒落こみました。

この地域は練り物の種類がこれでもかと充実しているので、具材選びには困りません。

「あるまど」なる謎の練り物を食べてみます。

1つがやたらでかい。

 

何の事前情報もなく食べてみます。

中にはゆで卵が入っていました。日本版スコッチエッグといったところでしょうか。この異様なサイズの理由がわかってすっきりしました。

後で調べてみると、あるまどは平戸地域の名物だそうです。まあ他の地域では見ないでしょうから、この機会に存在を知ることができてよかったです。

 

佐賀編

時間は少し飛んで、佐賀に入りました。

 

佐賀といえば、ドライブイン鳥。

これもアニメから得た知識です。

 

ドライブイン鳥では以前1度だけ食事をしたことがあるのですが、その時はフードコート内の店舗だったので鳥めししか食べられませんでした。今回ついにその真髄を味わうことができました。

 

呼子ではイカの生きづくりをいただきました。

見た目と同じく澄み切った逸品でした。生のイカにある(と個人的には思う)クセがまったくなく、箸が止まりませんでした。正直なところこの手の食文化には思うところもあるのですが、その本質がこの状態でしか味わえない美味さならば、認めざるを得ないのかもしれません。

 

生で食べるのは胴部分のみのようで、足はてんぷらにしてもらえました。

こちらも文句なしのおいしさでした。

 

虹の松原を走っていると、からつバーガーなるご当地バーガーを見つけました。

卵と照り焼きですね。ちょうどいい補給食でした。

 

福岡編 その2

長い旅の終着点・博多に到着しました。

旅の始まりがラーメンならば、その終わりもまたラーメンです。

福岡に来てラーメンを食べることはもはや避けることのできない義務です。

やはり期待を裏切らないおいしさで、有終の美を迎えることができました。

 

 

今回は「食」に絞って九州の魅力を紹介してみましたが、次は自転車旅で出会った絶景についても記事にしてきたいです。