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↓この記事に登場する場所。黄色いピンです。
引き返し
道央を周って旭川にたどり着き、ついに札幌へと引き返す日が来ました。
宿を出発し、まずは西の深川市を目指します。
空知方面へ抜ける道の途中に、神居古潭なる名所があります。
アイヌ語で「コタン」といえば「集落」、というのは数日間北海道にいれば自然と身に着く知識です。だからこそ、どうしてこんな山奥の急流にこんな名前が付けられたのか、という疑問が浮かんできます。
一方「カムイ」は倭人の言葉でいう神です。水上交通において犠牲者の絶えない難所に対し畏敬の念を込め、「神の住む場所」という地名が与えられたという話です。
橋を渡った先では、旧函館本線および旧神居古潭駅を散策することができます。
蒸気機関車が3台並べられています。カメラを構えたりたいそうな知識を持ち合わせていたりこそしないものの、僕も世の男の子の例にもれず鉄道が好きです。
これで水深70mあると考えると玉がひゅんひゅんします。本当にそんなに深いのかな。
南下
空知に出た後はひたすら南下していきます。
途中、新十津川町を通りました。
元祖十津川村は特に好きな市町村の1つなのでその名を継ぐ新十津川にはいつか来たいと思っていました。資料館の展示からは母村へのリスペクトが伝わってきました。
道の駅つるぬまで食べたそば
待ち時間が尋常じゃなく長かったですがおいしかったです。
札幌都市圏まで帰ってきたら、まずはトリトンで15時のおやつです。
噂に違わぬでかさと味でした。
レンガをらせん状に積み上げた謎の建築様式
新十津川町の資料館にもこの様式が使われていました。
地味にいろいろあって楽しいモエレ沼公園
とても沼感があります。
バイクの返却時間が迫っていたので園内入ってすぐのところで引き返しました。
ここでリュックに傷ができていることに気づきました。
一度荷崩れした際バイクのタイヤに接触してしまったものと思われます。
しかしコーティング的な部分が焼き切れただけで、生地はノーダメージでした。
どうなってんだこのランドセル。
最初で最後の苦行
バイクを返し、いよいよ翌朝の飛行機を待つのみとなりました。
札幌はスープカレーの激戦区なので、最後に至高のグルメを堪能していこうと思います。札幌はスープカレーの激戦区という情報もアニメで学んだものです。『波よ聞いてくれ』はマイナーもマイナーで自分のような逆張り民以外誰も見ていないような作品でしたが、個人的にはけっこうおもしろかったです。
羊肉がふんだんに使われたスープカレー
カレー×ごはん×ビールの炭水化物3連星です。
今旅で最もおいしかった食べ物はおそらくこのスープカレーです。
駅前のネカフェが満室だったので、少し南のすすきのなる場所まで歩いていきました。
話には聞いていましたが、すごいところです。
人間の欲望が渦巻く眠らない町といった感じでした。眠らないくせにネカフェは満室でした。快活クラブを探しに来たのに、ここには快活なクラブしかありません。
怖くて写真は撮らなかったのですが、バニーガールが窓越しにケツを見せつけてくるバー(?)の実物を見ることができて感動しました。
とはいえ感動などしている場合ではありません。ネカフェが満室ということは、安全な寝床で一晩過ごせる保証が失われたということです。
疲労がたまっているので重い荷物を持って一晩徘徊するわけにもいきません。
と思っていたら、良い寝床を見つけました。
テレビ塔を正面に臨む絶好のロケーションです。
札幌は少し暑いうえに蚊がいてなかなか寝付けませんでしたが、それなりに良い夜になったのかなと思います。
翌朝に撮影した時計台
往路でもそうでしたが、復路でも”異形”の荷物は厳重にパッキングするよう求められました。それでも丁寧に扱ってもらえてよかったです。
本州はとにかく暑いですね。北海道との気温差で頭がおかしくなりそうでした。
北海道で原付旅をするというのはなかなか疲れることなのですが、やはりコスパには代えられません。景色を見ながら、かつ素早く移動できる原付は1人旅にはもってこいなのかもしれません。