紅葉狩り絶界行ツーリング その2 ~日本最後の秘境~

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前回の振り返り

奈良市でバイクを借りて、五條市の市街地までやってきたのが前回の記事の内容でした。1日目の後半です。

 

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この画像の真ん中あたりです。

世界のこちら側とあちら側を隔てる中央構造線のところまでやってきたのでした。

 

朝10時ごろ、ついに絶界行ツーリングの本番です。

 

大塔越え

まずは目の前に立ちはだかる巨大な壁を越えて紀伊半島に入ります。

 

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大げさな言い方はしますが、まあ実際どんな坂道もバイクならまったくしんどくないです。自転車なら数時間あえいでやっと登れる峠をたった数十分でクリアすることができます。自動車みたいに高速で走るのは法的に無理だし何より怖いのですが、それでも座っているだけで景色が変わっていくのは気持ちがいいです。

 

五條市大塔地区はさすが紀伊山地の入り口なだけあって、なかなか綺麗な紅葉を見せてくれます。運転が忙しかったので写真は撮っていないですが、見ただけで絶頂するような絶景の連続でした。

 

まず目指すのは、十津川村で最も有名な観光スポット・谷瀬のつり橋です。おそらく初日のハイライトとなる場所です。

天気が怪しくなってきましたが大丈夫でしょうか。やはり雨男としての運命には抗えないのでしょうか…。

 

谷瀬のつり橋

道中は意外と平坦で驚きました。これなら自転車でも走りやすそう。異様な数のトンネルや橋がそれを可能にしていたようです。

途中寄った道の駅のおじさん曰く、近年における十津川村の主要産業は土木業なのだそう。なるほど山岳地帯にも関わらず路面が優しいわけです。

 

2時間ほど山道を走り、ようやく谷瀬に到着しました。まずは腹ごしらえです。オムライスをいただきました。

 

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レストランからの眺め

結局雨は避けられませんでしたが、こういう雰囲気も悪くない。むしろ秘境感があっていい眺めになりました。

 

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けっこう雲が下りてきています。

 

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写真だと伝わりにくいですが、なかなかの絶景です。

てか河原が広いですね。水の色もパステルブルーだし。紅葉も合わさって、いかにも「極彩色」って感じです。

 

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説明板によると、この橋をつくるにあたって地元住民はけっこうな額を負担していたんですね…。

 

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さっそく渡ってみます。

 

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日本屈指の秘境にあってこの解放感。

 

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つり橋は歩いてみると思ったより怖い定期

すぐとなりにキャンプ場があるからか、川岸にはテトラポッドが置いてあります。

 

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対岸から

 

展望台まで行くのは時間の都合上やめておきます。

原付で1日のうちに進める距離って自転車と大差ないですからね。

 

”向こう側”の”向こう側”へ

航空写真を見ていると、宿の近くに熊野本宮があることに気づきました。いうまでもなく熊野本宮は和歌山県に位置しているのですが、せっかくなので足を伸ばしてみることにします。

 

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途中のガソリンスタンドから

ガソリンスタンドは等間隔にある(開いているとは言ってない)ので、補給には困らないかと思います。

 

数時間かけて熊野本宮に到着しました。日も暮れかけです。

 

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クソデカ河原にバイクを止めます。

 

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さすがに規模が大きいですね。境内は撮影禁止のところも多かったのですが、そんな場所でもほとんどの観光客はスマホやカメラを構えていました。一体何をしていたんですかね。

 

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クソデカ鳥居。はえ~すっごい。

もともとはここに建物があったのですが、洪水か何かで今の場所に移したらしい。

 

この辺は県境から10キロ程度しか離れていないのに、十津川村とは比べ物にならないほど住宅が多いです。さすが田辺市

 

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河原が広すぎる。

 

宿へ

日も暮れたので、まっすぐ宿へ向かいます。冒頭の航空写真で印をつけているところが宿なので、ここからは来た道を引き返すことになります。

二津野ダム周辺で霧が出てきて、ほとんどホワイトアウト状態になりました。怪しく光るダム湖の水のせいで霊的な存在への恐怖を感じざるを得なくなりました。

 

今回の宿は「行者民宿 太陽の湯」です。料金のリーズナブルさと露天風呂の景色が決め手でした。

taiyounoyu-totsukawa.com

 

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夕食は牡丹鍋

超絶具沢山でした。民宿あるあるですね。

今回の旅で僕のお気に入りとなった「めはり」もついてきます。ご飯を高菜で包んだだけのシンプルな寿司(おにぎり?)ですが、飽きの来ない味です。おにぎりの中にも具として高菜が入っているパターンもあるようです。

 

しっかり完食し、日本酒で優勝しました。

 

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