2023年最大のイベントといえば、全人類が口をそろえて異次元フェスの名を出すでしょう(驕り)。アイドルマスターとラブライブという、10年に渡ってアイドルアニメ・ゲームの中心を担い続けながらも対抗心、あるいはもっと深い感情を互いに抱き続けたコンテンツのコラボライブという、一世一代のイベントです。
ただ、僕はラブライブ(以降「ラ!」)には多少の自信がある一方、アイドルマスター(以降「アイマス」)にはあまり詳しくありません。せいぜいネットミーム化したキャラを数名知っているだけです。
1人ではライブの50%しか楽しめない…ということで、アイマスに造詣の深い旧友に声をかけて一緒に参戦することにしました。いわゆる幼馴染で大学も近かったのですが、話したのは3年ぶりぐらいです。交わることないheart and voice、夢が重なっていく、とはこのことでしょうか。
Day 1
往路は新幹線。いつもの僕なら迷わず夜行バスを利用していたのですが、妙なプレッシャーに押され、体力を温存できる方法を選びました。
珍しく富士山がくっきり見えました。運資源主義の自分にとって、富士山がきれいに見えることは、本来使うべきでないところで運を浪費してるような気がして穏やかではありません。このあと三島駅のあたりでトラブルにより停車するのですが、そこでなんとかバランスを戻すことができました。
舞台は東京ドームです。
東京駅からは在来線で水道橋駅を目指します。
東京駅のホームからはあの屋根の裏側がよく見えます。新しい発見ですね。
秋葉原駅で中央線に乗り換えたあたりから、同じ車内での「同類」の気配が強くなってきました。
大混雑の水道橋駅、堂々の満員御礼。素晴らしいですね。
東京ドーム周辺は言うまでもなくオタク一色でした。久しぶりのライブ会場、まだまだ開演まで時間があるとはいえ、興奮してきます。
さすがに暇なので、周辺を散策して時間をつぶすことにしました。
近くには靖国神社があります。
開場時間になり、西側からドーム方面に回り込みます。奥に水道橋駅があり、そこから会場への道はオタクの群れによって埋め尽くされています。
東京ドームとしては珍しくない光景なのかもしれませんが、ラ!とアイマスのオタクにとってはそうそうお目にかかれない規模だと思います。テーマソング『異次元☆♥BIGBANG』がエンドレスに鳴り響きます。
長時間並んだ末、ようやく会場に入ることができました。
~~~~~~~ライブ鑑賞中~~~~~~~~~
ライブそのものの感想については別の記事で。
ライブが終了したら、流れに従って会場から退出します。
階段の傾斜が急でかなり危険です。誰かひとりでも転んだら少なくない数の死人が出るでしょう。
真っ黒なオタクの群れに東京ドームの輝きが鎮座しています。
大混雑の会場周辺から歩き続け、居酒屋に転がり込みました。
なんかいい感じに栄養を補給したいときはとん平焼きに限りますね。
東京といえばのもんじゃ焼き
初めて見る一人用鉄板スタイルです。
夜はカプセルホテルにピットイン
同行者は初めてのカプセルホテルだったようで、なかなか落ち着かない様子。気に入ってくれるといいのですが。
Day 2
二日目も開場は夕方なので、日中かなり時間があります。東京での時間潰しは聖地巡礼に限ります。
例の階段
ラ!無印の代表的な聖地ですね。本来ならばニジガクの聖地・お台場に参るべきなのですが、さすがにそこまで同行者を振り回すわけにはいきません。
昼は秋葉原でつけ麺を食べました。おいしくて妙にコスパがよかったのが印象的でした。
開演時間まで後楽園でのんびり過ごします。
すでに相当な熱気を帯びているであろうドームの屋根を視界に据えて英気を養います。
紅葉もいい感じでした。
これで準備はばっちりです。
~~~~~~~ライブ鑑賞中~~~~~~~~~
二日目も素晴らしかったです。一日目ですでに最高潮に達していた空気をさらに爆発させるかのような出し惜しみなしの素晴らしいパフォーマンスでした。
終演後、なかなか良いアングルから箱を撮ることができました。
これぞ有終の美というものです。
夜は秋葉原の居酒屋で語り合いました。ライブが終わってあふれだしたオタクたちを一身に引き受ける夜の秋葉原、さすがオタクの街と呼ばれた場所です。
空いている以外の理由がなく入った店ではありましたが、焼き鳥をベースに珍しい品も多く、かなり良いところでした。
どうやら同行者とは酒のキャパシティが近いようで、それもあって比較的無口な男二人ながら楽しく飲めました。中学を卒業してから同級生と話すことがほとんどないままこの歳になってしまいましたが、幼馴染はもっと大切にしないといけないな…と思った時間でした。
夜が更け、私は夜行バスに乗って日常へと帰っていきました。
これだけ飲んだ後に夜行バスに乗るのはあまり頭の良い選択ではありませんが、人間追い詰められたらなんとかなるものです。