函館アカデミック車中泊旅 お楽しみ編 その2

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目次

 

朝は昆布漁のアナウンスで目覚めました。

と同時に、開けっ放しにしていた窓の際がびしょぬれになっていることに気づきました。残念ながらこの日予定していた登山は取りやめました。

恵山モンテローザ

登山の代わりといっては何ですが、その界隈では有名な廃墟に行ってみることにしました。バブル崩壊と共に消え去ったリゾートホテルで、その名を恵山モンテローザといいます。

意気込んで向かったのはいいのですが、廃墟は北海道の深い森に飲まれて跡形もなくなっていました。僕と同じ目的でやってきたと思われる車が一台、同じく路頭に迷っていました。

その施設の一部だったと思われる仏像がぽつんと立っていました。僕には残された者の孤独を推し量ることしかできません。

 

モンテローザとは関係ないですが、近くに廃校舎がありました。どうしようもない荒れっぷりです。出身小・中学校が廃校になった身だからか、廃校舎には妙な魅力を感じる今日この頃です。

後で地図を見ていて気づいたのですが、恵山岬周辺にはこのような廃校舎が大量にあるみたいです。もしもう一度函館に来る機会があれば廃校舎巡りをしたいです。もっとも、その頃の廃校舎は巡り切れないほどに増えていそうですが。

 

海沿いドライブ

というわけでこの日メインイベント2つが消え去ってしまいました。

留まっていてもしょうがないのでとりあえず函館市街へ向けて海岸沿いを走ります。

日浦洞門

交通量が少ないのでドライブ自体は快適です。

 

いい感じの磯があったので降りてみます。海鮮丼と同じく海に来たら欠かせないルーティン、それが磯観察です。

 

ヤドカリがたくさんいました。

 

いい感じのタイドプールです。ただ魚の姿はあまりありませんでした。天気が悪いからですかね。

 

日浦漁港の近くにおもしろい構造物がありました。岩の間に砂利が溜まった、みたいな感じですかね。

 

函館市街観光

市街地に入ると同時にドライブも終わりです。まったく体を動かしていないのに腹は空きました。

函館最後の昼は、王道を征くうにいくら丼です。本体もさることながら、ワタリガニのうまみが凝縮された味噌汁は絶品でした。

結局定食で3000円以上という恐ろしい出費となってしまいました。学会の間泊まっていたホテル1泊分と同じぐらいの価格です。

 

……ホテル1泊…?

一度の宿泊を我慢すればなんてことない値段です。うにいくら丼とホテル、優先すべきはどちらか、自明のことです。

 

昼からはとりあえず五稜郭に行ってみました。

逆張りばかりしていても知識と経験は得られませんからね。

 

無料で周れる割りに敷地が広くて飽きがきません。

 

松がでかいです。

 

堀ではカボンバが繁茂していました。

大体こういうポジションにいるのはアナカリスなので少し珍しい気がします。

 

井戸

ゴールデンカムイの最終盤に出てくる場所です。

 

城岱牧場

午前の予定がことごとく消え去ったので時間が余ってしまいました。

動線の関係で今回メインプランには入れられなかった場所があるので、最後に残された時間を使って行ってみようと思います。

前々夜に利用した道の駅の近くから結構なボリュームのワインディングロードを登った先に城岱牧場なる場所があります。

標高が高いだけあって良い眺めです。

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航空写真で見つけて気になっていたので来られてよかったです。

函館湾方面が見下ろせます。

 

それにしても北海道って、面積が広い割りに地面と雲との距離が近くて閉塞感があるような気がします。雨の多い北陸ですらそんなことは感じなかったのに。まあそれはそれで旅情を喚起してくれるので別に嫌ではありません。

 

函館山の夜景

なんとか時間内に車を返せたのはよいのですが、翌朝の飛行機まで手持ち無沙汰になってしまいました。せっかく函館に来たので函館山の夜景を見て旅の締めとしたいと思います。

これが日本三大夜景を望める場所、函館山です。

 

眼下には函館の人々が灯す無数の光が広がっています。函館湾の暗闇とのコントラストも見事です。

神戸、長崎と他の三大夜景も見てきましたが、決してそれらに劣ることのない絶景です。

今回はバスで山頂まで行きましたが、ロープウェでも行ってみたいですね。

 

新島襄の加護のもとに

残念ながらこの日の宿はありません。

うにいくら丼の対価だからしょうがないです。

 

夕食はハセガワストアの焼き鳥弁当です。店の前を通るたびに炭火焼きの良い匂いが漂ってくるので困ったものでした。注文システムを理解するまでにかなりの時間を要しましたが、最終日にしてなんとか手に入れられました。

何せ2か月前のことなので味はあまりよく覚えていないのですが見た目に違わず素朴でかつ欲求を高い精度で満たしてくれる逸品でした。

 

波止場の公園をこの日の寝床とします。学会の間泊まっていたホテルの目の前、我らが校祖の膝元です。

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適度に涼しく地面も綺麗だったのですが、花壇の隣なのでアリに苦しめられました。

 

案の定大して眠れないまま夜が明け、空港へ向かう時間になりました。

空港のカフェでホッケフライサンドを食べました。衝撃的なコンセプトです。

ホッケのうまみを受け止めるためにこのバンズは明らかに小さすぎますが、そもそものスペックが高いのでおいしくないわけがありません。

 

大阪の上空

古墳がきれいに見えました。


今回は天気が悪かったこともあってあまり密度のある旅にはなりませんでしたが、一人で車中泊旅をするにあたって大事な知見を多く得られたのはよかったです。